丁稚な日々

Rubyで遊んだ日々の記録。あくまで著者視点の私的な記録なので、正確さを求めないように。
Rubyと関係ない話題にはその旨注記しているはず。なので、一見関係無いように見える話題もどこかで関係あるのかもしれません。または、注記の書き忘れかもしれません...

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Jul.16,2011 (Sat)

Revision: 1.1 (Jul.17,2011 13:47)

[RubyKaigi2011] 1日目

_ というわけで「最後の」RubyKaigi。
新幹線で東京入りして頭から参加。

_ 開始の挨拶等々の後、たこ焼き仮面の基調講演。
ちょ、動画www

_ お昼は弁当でコミッタを釣るコミッタホイホイに引っかかる。
なぜか会場にいたはずなのにお弁当昼食会に参加できなかったコミッタが何人かいたようだけど、まああれだ、油断すんな、ということで。
ここで笹田さんに名義貸しを頼まれたので、軽い気持ちで快諾(伏線)。

_ 午後一は今後のRubyについてのセッション。
つか、パネル形式でよかったんじゃね、これw
あ、お金さえ頂ければマジで1.9.xのブランチメンテやるんで、お金出したい法人はご検討願います。

_ その後は小ホールに移動。

_ まずリア中コミッタことsoraたん。
えっとな、とりあえず1回くらい通して練習して時間みとけw

_ 続いて笹田研の須永さんのリアルタイムプロファイラ。
聞いたらいつの間にかWindowsでも動くようになったそうで、すばらしい。

_ 休憩挟んでH社による組み込み向けRuby VM最適化の話。
さすがに企業が本気でやるとこんな真面目に取り組むんだなあ。すばらしい。

_ 続いて経産省マネーのmatzらによるRiteVMの話。
RiteマジLuaっぽい。
僕らにとっては、Ruby用のツール部品として使えるんじゃないかというのが大きそう。

_ また休憩挟んでnari3の並列マーキングの話。
いや並列マーキングじゃなくてlock free dequeの話じゃないのかそれ。
で、思ったんだけど、単に「性能が上がることが多い」くらいに持っていくなら、deque使わないで最初にrootの枝を各スレッドに割り振ったらあとはスチールしなけりゃいいんじゃないか、と思った。
並列度はかなり下がっちゃうと思うけど、スレッド間での処理の奪い合いがなければオーバーヘッド要因は減るから速度低下はほぼないんじゃないかなあ。どうだろう?

_ 続いて笹田さんの、えーと、夢が色々叶ったお話。
まだまだ開発ネタはいっぱいあるんだねえ。

_ 晩御飯は有志一同とRubyUnagiの会。
要するに、近くの店で鰻食ってきただけですが、うまかった。

_ 鰻に満足して戻ってきたら闇RubyKaigi。
個々の詳細は避けるけど、実に楽しかった。
あ、1件だけ。
なんか覆面な人が現れたと思ったら、自分は一切名乗らないで、名義貸しした俺の名前だけを晒すといういぢめが行われたのであった(伏線回収終わり)。

_ 終わった後は宿に戻ってparse.yとかcompile.cとかinsns.defとかを眺めた後、就寝。
初日から結構満足して疲れた。

_ あ、そうそう、近永さんに始めてお会いできてうれしかったっす。
近永さんはたぶん近年では最も貢献してるコミッタだと思う。
コミット数だけが貢献じゃないんだぜ!

Jul.17,2011 (Sun)

Revision: 1.1 (Jul.18,2011 11:31)

[RubyKaigi2011] 2日目

_ 眠い。が、RubyKaigiは止まらないッ!

_ 最初は大ホール。znzさんの発表。
永遠はないよ。セキュリティにはないよ。

_ 小ホールに移動して咳さんのDrip。
削除ないのか。それでいいのかどうかよくわからんが、カコイイ。

_ 大ホールに戻って松田さんのRails話。
やさしいRailsな話かと思ったら違った! 騙された!w

_ 続いてyharaさんの、えーと、学び方的な話、と言っていいのかなあ。
まあ、なんでも10年やれば形になるのは間違いない。

_ お昼は数人でトンカツ。

_ 午後は小ホールに移って(移動忙しい)、永井先生のThreadGroup。
サンドボックス的なやつとThreadGroupの単純拡張とは分離すべきだよなあ、やっぱり。
前者も欲しいんだけどThreadGroupの一部とかはあまりよくない気がする。根拠はないが。

_ 続いて前田さんのJIS話。
規格書買った僕にとってはおさらい的お話。BNFの拡張とか地味にしんどそうなことをやってる。

_ 休憩挟んで大場さんとThomas E EneboのJRuby話。
JRubyかっこいいよな。
初期のRubyKaigiの時は「おー、動いてる」とかみんなでびっくりしてたのに、立派になったもんだ。

_ 続いて高尾さんのMacRuby話。
なんでCRubyと90%もコード共有してるのに挙動をおかしくするのかわからんのだがw、問題の事例は確かに参考になる。
でも高尾さんはCRubyのext/readlineもちゃんと見てね!

_ 休憩挟んで赤井さんのMethod Shelters。
初耳なんだけど、こーゆーめんどくさそうな話をベンチして結果が取れるくらい実装してきて発表する人がいるのがすごいよな。
これはこれで悪くないと思うので、RefinementsとかClassboxesとかと殺しあってもらって一番いいやつを2.0までに入れたいね。

_ 続いてなぜか正装してない小崎さんのロック話。
Linuxカーネルの裏話込みでRubyの深部を説明できるのは小崎さんだけ!
いやほんと貴重なコミッタを手に入れたもんだ、と思う。
あと鈍器はロマンなのです。

_ 大会場に戻ってLT。
詳細は敢えて略すけど、近永さんのオチが聞けなかったのが残念だった(伏線)。

_ 終了後、池袋に移動してサンシャイン60の58階で懇親会。
聞いたら400人ですってよ! すげえ。
会場がなんか異様に細長くて、端から端まで何往復かしたけどマジ疲れた。
見える人は見えるところにコミッタの皆さんの写真をうpったけど、撮りもらした人たちごめんなさい。
で、懇親会で近永さんにLTのオチを見せてもらえてうれしかった(伏線回収)。
もちろんnobuですよね!

Jul.18,2011 (Mon) 海の日

Revision: 1.3 (Jul.19,2011 20:25)

[RubyKaigi2011] 3日目

_ いよいよ最後のRubyKaigiも最終日。

_ すごーくparse.y聞きたかったけど、元理事としてRubyの会アワーの方に。
社団法人化の方は、予想していた通り理事のみ社員、ということらしい。
なお高橋会長は僕の質問に「社員は2人必要なので」と言ってたけど、2人必要なのは設立時のみで、設立しちゃえば1人でもOKです。
ただし社員0人になると自然解散になるので、リスク高すぎでありえないですが。

_ るりまの話。okkezさんの読み方を今頃初めて知った。ひどい。
青木さんはどこいってもうたんや……。

_ るびまの話。
今では編集しない編集者として常駐しているわけですが(いやたまに誤字とか直してますが)、よく続いてるなあ、と感心する。

_ 続いてRubyKaigiエコシステム。
IRCに集中してしまって話を聞いてない登壇者とか。いやどうなんだw
あんまりRegional RubyKaigi行けてないので、できれば機会を作って行きたいなあ。

_ お昼は1年越しの約束を達成するために、中学生を取り囲む会。
思ったより大人数になった。
ランチマップ貰っていけばよかった。ちょっと失敗。
中学生は左利きだったということを知った。

_ 午後はhsbtさんのtDiary(を題材にした)話。
25年かあ。四半世紀。でもRuby自体ももう18年続いてんだよね(伏線)。

_ 続いてシャッチョサンのテスティングフレームワーク(を題材にした設計思想)話。
そーなんです。a.should == bは確かにRubyのコードだけどRuby的ではないんです。
もちろんRuby的でないことそのこと自体は悪いことじゃない(というか、DSLという観点からするとRuby的であるならばDSLを作る意味がないとも言える)んだけど、普通のコードと接近したライブラリを作りたいならRuby的であることを意識する必要はある。
じゃあ、何がRuby的で何がRuby的じゃないの? というのは、なかなか難しかったりもするんだけどね。

_ 休憩挟んで小ホールに移動してkeijuさんのDeepConnect。
ここでお詫びします。ノートPCの電源が切れたところでkeijuさんのキータイプを眺めていたら寝てしまいました。ごめんなさいごめんなさい。
いやでも僕ちん分散コンピューティングライブラリにはすごい興味あるんです。
あるんですけど、疲れが……。

_ 続いて桑田さんのO/R Mapper話。
いつもながらプレゼンうまいなー。
全面的に同意するかどうかはともかく、O/R Mapperがより抽象度を高めていくべきなのは当然だし、最新のO/R Mapperは実際よくできてるんだなあ、と感心した。
質問で速度のためにSQL直書きも必要なんじゃね、とかいうのが出てて、桑田さんはO/R Mapper側からSQL側への改善要望があってお互い変わっていくべきみたいなことを言ってたけど、SQLがDB界のアセンブラなんだとしたら、カリカリに速度チューニングが必要なときにアセンブラ使うのは当たり前だよなあ、と思いながら聞いてた。

_ 休憩挟んでLT。
今回も詳細は避けるけど、福井さんのウケの取り方が天然芸として完成されすぎてるw

_ そして最後にmatzのキーノート。
数に弱いからってRubyの年齢を間違えるのはいかがなものか!(伏線回収)
それにしても大人気ないなmatzは。
あとsoraメソッド自重しろw

_ 最後のクロージングは、本当に次回予告がなかった……。
社団法人日本Rubyの会先生の次回作に期待です。

_ というわけで、ついにRubyKaigiも終わっちゃったんだけど、スタッフの皆さんありがとうございました。
そして敢えて言うんだけど、今回会えたRubyistにも今回は会えなかったRubyistにも、「またね!」


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